top_img

 最終更新日: 12/10/2025

この動きは何?モルモットの不思議な行動


3. 不思議な行動


モルモットと暮らしていると「なんだこれ!」と思う行動や仕草、表情を見かけることはありませんか?ここではそうした「不思議な行動」や「珍しい行動」を動画・写真とともにご紹介します。


3-1. しゃっくり

ふとモルモットを見ると、頭部全体が定期的に前に出る動き、言うならばハトみたいな動きを目撃したことはありませんか?実はこの現象、しゃっくりなのです。早食いしたり横隔膜を刺激するとしゃっくりが出るそうです。メルのように体全体が前後に動く場合もあります。




3-2. くしゃみ

モルモットもしばしば「くしゃみ」をします。チモシーの粉塵はどうしても鼻に入りやすいです。チモシーをケージに入れる際には粉塵が入らないよう注意します。また、チモシーの中に鼻先を突っ込んで食べる個体もいます。与える際になるべく粉塵が紛れないようにしましょう。なお、くしゃみはモルモットにとっては自然な行動ですが、頻繁にくしゃみをする場合は、アレルギーや風邪などの可能性もあるためかかりつけ医に相談しましょう。



3-3. あくび

初めて見た時は驚きました、まるで怪獣じゃないか!と。そう、モルモットも「あくび」をします。個体によっては頻繁にあくびをします。我が家ではモルはよくあくびをしていました。メルはたまに見かけることがありました。そしてレムはあまりあくびをしないと思っていましたが、2歳10ヶ月頃からたまに見かけるようになりました。年齢にもよるのかしらと少し考えましたが、モルは幼い頃から一貫してあくびをよくしていました。


mel_yawn
図1. メルのあくび
mel_yawn2
図2. メルのあくび
rem_yawn
図3. レムのあくび
rem_yawn
図4. あくび後の伸び





3-4. 鼻が鳴る

モルモットは鼻(というより喉)が鳴ることがあります。我が家ではモルとレムでしか観測したことがなく、モルで1回、レムではしばしば見かけます。「ゔっゔっ」あるいは「ぐっぐっ」というような音が断続的に聞こえます。食餌中に鳴ったり、鼻の中に粉塵等の微細なゴミが入った時にも鳴るそうです。



3-5. 毛繕い

モルモットは自分で全身を舐めることで身体を清潔に保つことができるので、基本的にはシャンプーなどは必要ありません。ただし、お尻周りが汚れやすい個体もいるため、その場合は水で湿らせたタオルなどで拭いてあげると良いでしょう。



3-6. ポップコーンジャンプ

幼いモルモット(1歳未満)は、全身をくねらせながらジャンプすることがあります。体を激しく反らせ捻るたり、飛び上がりつつ180度回転する場合もあれば、ジャンプとダッシュを組み合わせることもあります。こうした行動が「フライパンの中でトウモロコシの粒が弾けて飛び跳ねる様子」に準え「ポップコーンジャンプ」と呼ばれています。「モルモットが嬉しい時や興奮している時に見られる行動」と多くのサイトで説明されておりますが、明確な結論は出ていないようです。「モルモットの肯定的な感情状態を示すと考えられている行動」[1]や「とくに子どもによく見られる、理由もなく突然ジャンプする動き」[2]というように定義されることもあります。発生要因は特定されていないものの、ポップコーニングが頻繁に見られる飼育環境はモルモットにとって良好な環境である可能性が高いと考えられています。ちなみに、ポップコーンジャンプはモルモットの成長とともに減少していく傾向があります。体が大きくなると、ジャンプすること自体が難しくなるためです。とはいえ個体差があり、我が家のレムもそうですが3歳を過ぎても、突然ポップコーンジャンプやケージ内をダッシュで走り回るモルモットもいます。



3-7. マウントをとる

同性同士、特にオスのモルモットは、相手に対して「グルルル」という声で威嚇をしたり、のし掛かったり、腰を振ったり、場合によっては噛んだり毛を抜いたりすることもあります。我が家のモルメルが家に来た日からよくメルを追いかけ回したり、お尻を舐めたり(個体確認もしているのでしょう)、のし掛かって腰を振ったり、体液をかけたりもしていました(文字面だけ見るとすごい・・)。噛んだ(噛みながら毛を抜いた?)ところも一度だけ見ました(下記動画"v1"の01:04)。しかし、半年ほど経過するとそうした行動も減少し、徐々に2匹は仲良くなりました。具体的には絡み合うのではなくお互いの体に顔を埋めたり隣同士で寝たりくつろいだりするようになりました。


mel_mounting1
図5. 珍しくメルがマウントをとる
mel_mounting2
図6. 可愛い
mol_mounting1
図7. こらこら


⚠ 注意: オス同士は互いに傷つけ合うことがあります。オスを複数頭同じエリアに放つ場合はくれぐれもご注意ください。我が家では、主に掃除の時にモルとメルを同じエリアに放っていましたが、必ず視野に含め、頻繁に監視。絡み方が稀に少し激しいときがありましたがその場合はすぐに引き離していました。月日が経つにつれ、危険な絡みはなくなり寄り添うことが多かったので、モルとメルは相性が良かったのだと思います。レムをモルに会わせた際には、レムはモルの鼻を齧りそうになりました。


3-8. 巣に持ち帰る

我が家のモルモットたちは掃除の時などを除き原則「1頭1ケージ」で飼育しています。しかし、野菜などを与えた際に彼らはよく自分の小屋に持ち帰ります。モルとメル、そしてモルとレムは、別々のケージとはいえ特定の期間同じ部屋で暮らしていたため、においで互いの存在を認識し餌を守っていたのかもしれません。しかし完全に単頭飼い(メルが来る前のモルやモルが亡くなった後のレム)であっても同じ行動を見せます。我々ヒトを敵視しているのか・・本能なのでしょう。



3-9. 食糞

モルモットは自分の糞を食べます。これにより、摂食時に一度で吸収できなかった栄養や腸内細菌を再利用しているそうです[3]。なかなか画像・映像に収めることができずメディア情報無掲載ですが、自分の股に顔を近づけているときは糞を食べている可能性があります。もちろん、ケージ内に落ちている糞も食べることもあります。やや柔らかい糞を食べます。


参考文献

  • [1] Harrup, A. J., & Rooney, N. (2020). Current welfare state of pet guinea pigs in the UK.Veterinary Record, 186(9), 282.doi.org/10.1136/vr.105632
  • [2] Fawcett, A. (2011). Management of husbandry‐related problems in guinea pigs.In Practice, 33(4), 163–171. doi.org/10.1136/inp.d1812
  • [3] 徳永有喜子, (2008). モルモットの医・食・住, どうぶつ出版.