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 最終更新日: 09/01/2025

モルモットと暮らすために必要な道具は??


4. モルモットのケアに必要なツール


ここではモルモットのケアに必要・役立つツールをご紹介します。


4-1. 温湿度計

ヒトの生活圏とモルモットの住処とでは温度が異なる可能性があります。例えばモルモットのケージをフローリング上に置いた場合、エアコンの設置場所にもよりますがモルモットの環境の方が温度が低い可能性があります。必ずモルモットのケージ自体かその付近に設置し「モルモットの場所で最適な温度・湿度」になるよう心がけましょう。温度は20~26 ℃、湿度は50~70%程度におさまっていれば良いでしょう。

thermoHygrometer
図1. 温湿度計

4-2. 体重計(はかり)

我が家では毎週日曜日の朝に体調管理の一環として体重を測っています。また、体調が悪い時は毎日(場合によっては朝晩)測ることもあります。なお、はかり自体は1000円程度で購入できるクッキングスケールです。モルモットが2 kgを超えることはまずありません。はかりの上に100均で購入した皿を載せて使用しています。

scale
図2. 体重計

4-3. シリンジ

「シリンジなんて日常的に使うのかしら」と思った方、「病気になった時に水や薬を与えるためのもの」とお考えではありませんか?実はモルモット(だけではないかもしれませんが)、シリンジで飲むことに慣れる必要があるのです。「その時」になって初めてシリンジを使おうとすると、なかなかうまくいきません。うまく飲み込めずこぼしてしまったり、場合によっては口に入れてくれません。そうなると「いざ」という時に薬や水分を必要な分量摂取することができなくなります。ちなみに我が家では3頭のうち、特にモルはなかなか慣れませんでした。メルは割とすぐに慣れました。レムはモルの経験を踏まえ飼い始めてすぐに「豆乳」や「麦茶」で「トレーニング」を始めました。これが功を奏してレムは毎日拒否反応(頭部を背けたり口を開けない、など)を見せることなく豆乳や液状サプリメントを飲んでくれます。ぜひ幼い頃からシリンジに慣れさせましょう。某百貨店でも売っていますが割高です。通販サイトでは10 mlシリンジ(個包装50本入り)を1000円未満で購入できます。モルモットの口腔内でシリンジの先端が少なからず齧られささくれてしまうので我が家では大体1日1本目安で交換しています。

syringe
図3. シリンジ

4-4. グルーミンググローブ

色々な種類があります。昔はブラシタイプのものも使用したことがありますが、ブラッシングを嫌がる子もいます。レムもあまり好きではなさそうです。なので我が家では現在、図4のようなソフト樹脂タイプを使用しています。一日1~2回、全身をブラッシングします。モルモットの種類や時期によって抜ける毛量が異なります。ちなみに我が家の3頭において抜ける毛量は、ショートモル)> アビシニアンメル)> レックスレム)となり、圧倒的にもるの抜け毛は多かったです。

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図4. グルーミンググローブ

4-5. ウェットティッシュ

動物用のウェットティッシュを用います。使用用途は「ケージ内外の掃除」と「モルモット自体の掃除」です。ケージの内部を掃除する際、ウェットティッシュで拭いた後は乾くまで待つか、普通のティッシュペーパで濡れを拭き取るなど、完全にケージ内を乾燥させましょう。モルモット自体の掃除は最低でも朝晩行います。具体的には全身を確認し汚れを拭き取ります。特に目と耳の中、口周り、季節によっては鼻周りがは汚れやすいです。個体によってはお尻周り、ケージ内の状態によっては手足の裏も汚れがちです。モルモットは自分の体表の大部分を舌で掃除できますが、耳の中や目の周り、鼻周り、口周り、校門周りなどは掃除できません。また高齢になると自分で手入れできない箇所が多くなります。汚れが残ると皮膚病の原因になります。必ずヒトがチェックしてあげましょう。

wetWipes
図5. ウェットティッシュ

4-6. 粘着カーペットクリーナー

ケージ周りに落ちた毛やチモシーの粉塵などを回収するために使用します。また我が家ではモルモットの体をブラッシングした後、体表に付着した抜け毛の回収にも使用しています。なので粘着力が強すぎないものを選択しています。

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図6. 粘着カーペットクリーナー

4-7. 目薬

犬猫用のものを使用しています。

動物病院に連れて行くほどでもないと(経験則で)判断できる時に使用します。不要な分は涙として排出されます。

eyeDrops
図7. 目薬

4-8. 尿石除去液

ケージ内やトイレの掃除に使用します。基本的に「水」と「ウェットティッシュ」で十分拭き取れます。しかし、モルモットは同じ場所で尿をする傾向があり特定の場所に尿石ができやすいです。水とウェットティッシュだけでは拭き取れないときに使用します。頻度としては1週間に1度くらい使用しています。

urineScaleRemover
図8. 尿石除去液

4-9. 給水ボトル

我が家では80 ccを2つ使用しています。麦茶用と水用です。どれくらい飲んだかおよその目安が分かります。

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図9. 給水ボトル

4-10. 浄水剤

給水器には図10のような浄水剤を入れておくと良いでしょう。水道水そのままの状態だとぬめりやすかったりカルキが多い可能性もあるためあまり好ましくありません。

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図10. 浄水剤

4-11. 爪切りハサミ

小動物用の爪切りハサミを使用します。モルモットの爪は2~3週間に1度、切る必要があります。伸びすぎると体を傷つけたり歩行の邪魔になります。なお、爪切りを嫌がるモルモットは少なくないので慣れないうちは2人がかりで行うと良いでしょう。ちなみにペットショップや動物病院によっては500~1000円程度で爪カットを行なっている場合があります。どうしてもご自身で切れない場合はこうしたサービスを利用しましょう。

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図11. 爪切りハサミ

4-12. 止血剤

爪切りの時、うっかり血管を切ってしまうことがあります。そうなると出血が止まりません。そんな時に使用するのが止血剤です。それでも止まらなかったら必要に応じて病院に連れて行きましょう。

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図12. 止血剤

4-13. キャリーケース

主に、モルモットを病院に連れて行くときに使用します。もしあなたが車を持っていないなら、リュックタイプのものをお勧めします。モルモットは思いの外、重たいです。いずれにせよ極力揺らさないよう移動する必要があります。また、普通のカバン・リュックと異なり「命」を入れることになります。つくりが安全で頑丈なものを購入しましょう。

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図13. キャリーケース

4-14. モルモット専用シャンプー

モルモットは基本的に自分で体を舐めて清潔に保つことができます。しかし、時にはシャンプーが必要な場合もあります。例えば、お尻周りが汚れているときや、何かの拍子に体が汚れてしまったときなどです。必要に応じて専用シャンプーで洗ってあげましょう。ちなみに、モルモットは水に濡れることが大きなストレスとなるそうです。なるべく短時間で済ます必要があります。シャンプー後はタオルやドライヤーなどでしっかりと乾かしてあげる必要があります。濡れたままだと風邪をひいたり皮膚病になる可能性があります。しっかり乾かしてあげましょう。

shampoo
図14. シャンプー

4-15. 冷感プレート

空調が壊れた時に使用していました。我が家では非常用として常備しています。季節に関わらず部屋が適切な温度でモルモットのおなかが蒸れていなければ不要です。

coolingPlate
図15. 冷感プレート

4-16. ヒーター

あたたかい空気は部屋の上部に溜まります。もしモルモットのケージが床に置いてあるならば、ヒーターなどで温める必要があるかもしれません。ちなみに我が家では床暖房を使用しています。空調が不要なくらい丁度良くあたたまります。ということでやはりこれも非常用として常備しています。

shampoo
図16. ヒーター

4-17. ウッドトイ(隠れ家)

我が家で愛用しているウッドトイ(隠れ家)です。これに勝る隠れ家はないです。齧ってもよし、隠れるのにも最適、重さも十分(頭で跳ね除けられない)、床部分がないので汚れにくい、そして何よりもモルモットが喜ぶ!我が家では3頭ともお気に入りです。

woodToy
図17. ウッドトイ

4-18. タオル(マイクロファイバー)

モルモットは大抵布が好きです。ただし、噛み癖や噛む突起があると誤飲・消化不良の原因になります。我が家では百均で手に入るマイクロファイバータオル(毛足の短いもの。大抵はポリエステル85%, ナイロン15%もしくはポリエステル100%)を複数枚購入し毎日洗濯・使用しています。噛み癖のある子(レムや晩年のモル)でも噛むことはなく柔らかく、吸水性も良いです。寝床にもなります。

モルモットとタオル
図18. レムはタオルが好き
モルモットとタオル
図19. タオルの上におさまるレム
モルモットとタオル
図20. タオルからはみ出るレム
モルモットとタオル
図21. タオルに顔をうずめ眠るレム