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もるらぼとは?

モルモットと一緒に暮らしたい。モルモットと暮らしているけどわからないことだらけ。モルモットの本をいくつか読んだけど実際に役立つ情報が少ない。一緒に暮らすからにはモルモットにとって最善を尽くしたい。
そんな思いを抱いている方にとって少しでも有益な情報を配信できたら、そして、私自身も探求し続けたいと思い、このサイトを立ち上げました。モルモットが安心して健やかに暮らせること、これを可能な限り追求し続けるために管理人(私)は日々試行錯誤の繰り返しです。
ところで、モルモットと暮らしているとわからないことだらけですよね。。と言いますのも、とにかく確たる情報が少ない!ペットショップの店員さん、獣医さん、飼育本の著者、Webライター、みなさん違ったことを主張してきます(笑)。飼育本を例に取ってみても、著者によって情報が違う!この著者モルモットを飼育したことがあるのかしら?なんてことはよくありますよね。情報情報が錯綜する中、私が参考になった知識や奮闘した経験が少しでも誰かのお役に立てればなと思います^_^
ちなみに、なぜか「モルモットは比較的飼いやすい」と書かれた本が多いですが、私は全く同意できません。ものすごく大変です。私はこれまで3頭と暮らした経験がありますが「慣れる」作業はあっても楽だと感じたことは一度もありません。モルモットと暮らすと決めてからモルモットの「飼育本」を複数読みましたがこんなにも大変だとは思いもよりませんでした。モルモットとの同居を検討している方は本サイトをご参照の上、冷静に考えてみてください。

⚠ 注意: 「もるらぼ」は、個人のサイトです。管理人は、獣医でもなければ公的なモルモット専門家でもありません。真剣にモルモットと一緒に暮らしているしがない一般人です。従いまして、このサイトに書かれていることが絶対的に正しいわけではありません。また、飼育本のようにモルモットについて網羅するようなものでもありません。あくまでご参考程度にお読みいただければ幸いです。そして自己責任の範囲内でお試しいただければと思います。

モルモットと暮らすためには・・

少なくとも上記4点はモルモットと暮らす前に必ず確認しておくべきかと思います。

1万円強。

これは1頭のモルモットにかかるひと月当たりの費用です。モルモットの体質によって差はあるかと思いますが「ちゃんと」飼育しようと思うと1万円では収まりません。ちなみに私の場合、モルモット1頭に対する月あたりの出費は表1の通りです:

表1. ひと月あたりの1頭にかかる費用(円)
牧草・牧草代用ペレット 青果 サプリメント 清掃 備品 その他 合計
4,000 2,500 2,500 500 3,000 3,000 16,000

例えば、私の家では1袋500~700円の牧草を週あたり2袋は買います。それに加えて「牧草代用ペレット」というその名の通り牧草でできたペレットも買っています(牧草は色々なものを継続して試しましたが、個体によってはいずれも食いつきが悪く不正咬合になりかねないので)。野菜や果物に関しては、2~4種類を10日に1回ほど買います。またサプリメントに関しては、年間で2~3万円かかります(これも個体に依存します)。清掃に関する出費項目としてはウエットティッシュや粘着カーペットクリーナーなど。備品としては、給水器や給水器に入れる薬剤、シリンジ、タオル、齧り技など。その他にも、光熱費(年中空調をつけることになります)、病院代(年間3万はかかると思ってください)などたくさんのお金がかかります。

モルモット自体の購入費用は、安くて3千円くらいから高くて3~4万円くらい。「時世」、「ペットショップ」、「モルモットの出身地」によって変動しますが、多くは5千円~1万5千円で購入できる印象です。犬猫と比較すると安価なため初期費用がかかりにくいです。一方で前述の通りラーニングコストは決して安くありません。モルモットの寿命は平均5年程度と言われていますがあくまで代表値。10年くらい一緒に暮らせるかも知れません。いずれにせよ決して短くない時間、モルモットのために毎月お金をかけられるのか、今一度よく考えてみてください。

1時間弱

これは1頭のモルモットの清掃&サプリメント投与にかかる1日あたりの時間です。モルモットは排泄量がとても多いです。特に糞。また、いかなる個体(例として「物覚えのよい」子)であっても、完全にトイレの場所を守ることができません。なんなら個体によっては糞尿をいたるところに撒き散らす癖(テリトリーを守っているのでしょう)を持つ子もいます。なお、これも個体差ありますが、モルモットの毛はどちらかというと抜けやすいです。抜けた毛も放置するとエサと一緒に接種してしまい糞詰まりを起こすことがあります。これに輪をかけて、モルモットは皮膚病に罹りやすいと言われています。結論、モルモットの住処は清潔に保つ必要があります。
清掃範囲はモルモットの住処とモルモット本体です。私の場合、基本的に朝晩行っています。お休みの日はケージ内が「汚れている」と感じたらすぐに糞尿を取り除いたりもします。ちなみにテキパキ作業しても20分はかかります。

他にも、野菜を洗って切る、硬いサプリメントを砕く、給水器を丁寧に洗う、などといった作業にも時間を割くことになります。仕事から疲れて帰ってきて、あるいは貴重な休みの日に、掃除や給餌ができるのか、よく考えてみてください。

モルモットアレルギーかも?

「モルモットに近づくとくしゃみが止まらない」、「モルモットを素肌で抱っこすると湿疹が出る」といった経験はありませんか?それはモルモットに対するアレルギーである可能性があります。かくいう私自身も実はいわゆる「モルモットアレルギー」です。皮膚の症状に関しては個体に関わらず(場合によっては服越しでも)必ず生じます。一方で「くしゃみ・鼻水」に関しては必ず生じるわけではありません。むしろチモシーの粉塵で生じている気がします。ところで私はモルモットと暮らすまで恥ずかしながらモルモットに興味がありませんでした。ですので動物園でモルモットと触れ合うといった経験もありませんでした。従ってモルモットと暮らすとくしゃみや鼻水、湿疹が出るとは思いもよりませんでした。

ところで、どれくらいのヒトがモルモットアレルギーなのでしょう?一般のヒトの有病率に関する調査はすぐには見当たりませんでしたが、実験動物関係の従事者の有病率は10%であることを示唆する研究猫・犬アレルギー患者の73%がモルモットアレルゲンにIgE陽性との報告※1もあります。
※1: 猫・犬アレルゲンとの交差反応で陽性になっただけのケースが混在

とにかく、あなたやあなたの家族がモルモットアレルギーである可能性は十分にあります。また、一緒に暮らしているうちにアレルギー性鼻炎や気管支炎喘息などを発症するケースも少なくないようです。あなたは嫌になりませんか?通院しながらモルモットと暮らしたいですか?あなたはこうしたリスクも念頭に置いておく必要があります。

やっぱり飼えない、もう一緒に暮らせない、などは許されません、というよりもこのような状態に陥ること自体を、あなたにとってもモルモットにとっても、事前に回避する必要があるでしょう。

エキゾチックアニマル専門病院が近所にありますか?

ご近所を思い浮かべてください。動物病院はいくつありますか?私の自宅の半径1.5km圏内にはなんと7件以上あります。皆さんのご近所にも動物病院自体はいくつかあるのではないかと思います。
しかし、その中でモルモットを診察可能な病院がいくつあるでしょうか?大抵は犬猫専門です。まれにウサギ専門の動物病院があったり、対応可能な動物に「モルモット」が含まれている動物病院もあります。しかし、ご注意ください。「エキゾチックアニマル専門」あるいは「小動物専門」と掲げていない限り頼るべきではありません。現に私はウサギ専門病院やモルモット対応可能と謳っている動物病院に訪問した経験があります。これらの病院には事前に電話でもモルモット対応可否を確認した上で訪れましたが、
・とりあえずレントゲンを撮って結局何もわからない、なので「なんとなく、とりあえず」点滴をうつ
・モルモットの餌すら把握していない
という信じ難い獣医さんに出会いました。「読影できない」ということは診断・治療ができないだけでなく、お金の無駄遣いをすることにもなります。また「何を食べているかわからない」ということは「〇〇を食べさせて良いのか」もわかりませんし、それ以前に現在の食生活が適切なものなのかも判断できない、助言してもらえない、ということです。もちろん私が出会った獣医さんが単に「ハズレ」だった可能性もあります。しかし大切なモルモットの命がかかっています。専門医に診てもらうことを強く推奨します。ここで本セクション冒頭の問いに戻りましょう。ご自宅の近所に、モルモットを「的確に」診察できる先生はいますか?モルモットの体調がすぐれない時に遠方まで車・電車で運搬するのは好ましくありません。明確な目安は存在しませんが人間であっても数時間移動すると疲れますよね?移動だけでなくおそらく病院内でも待ち時間が発生します。これらを踏まえ、あまりにも遠方にしか専門の動物病院が存在しない場合には、モルモットとの同居は控えた方が良いかも知れせん(モルモットにとってもあなたにとっても)。私の経験では年に約2~3回程度通院しています。それは例えば「うんちが少し柔らかい」となったら「診察(&薬の処方あり)→予後観察1回」というようにあっという間に2回通院。さらに定期検診として通院することもあります。「病気になった時だけ行けば良いのでは?」と考えている方もいらっしゃるかも知れませんがそれは違います。病気になった時では遅いのです。以上を含め、ぜひ、モルモットに精通した獣医さんがいる専門の動物病院を探してモルモットと同居できるか検討しましょう。