投稿日: 11/13/2025
最終更新日: 11/13/2025
脂肪腫と加齢:後編 ※かかりつけ医:有
2023年6月10日。モル(5歳0ヶ月16日)。
だいぶ腫瘍が目立ってきた。結局長径何センチだったのだろうか、衣服用のメジャーで計測を試みたがうまくいかなかった。重量もそこそこあるように感じた。また多少の可動性もあった。
元気ではあるものの、加齢も相まってか、活動性が低下し横臥状態での摂食をよく見かけるようになった。
相変わらずの懐きっぷりではある(愛くるしい)。
というわけで、このままで大丈夫か、何か他にできることはないか確認するため検診も兼ねて病院へ。
口腔内や全身、そして患部を診てもらった。「食餌時の体勢」については腫瘍もあるかもしれないが、加齢(による疲れやすさ)が原因ではないかと言われた。確かにモルはもう5歳を過ぎている。多くの文献を読む限りモルモットの寿命は5年前後と考えて良い(e.g., [1~3])。
それを踏まえて、こんなにも腫瘍が大きくなり以前のように活発とは言えない状態だが、本当に手術しなくて良いものか、手術しないにせよ他にできることはないか、改めて相談した。だが前回と同様、先生は手術に難色を示した。高齢なので負担が大きすぎる、仮に手術をして手術自体は持ち堪えられたとしても、術後、抗生物質の投与(詳しくはこちら)で死期を早める可能性があること、何より、自然の流れで最期を過ごさせてあげるのがモルにとって良いのではないかという旨を伝えられた。
もちろん私たちも同意見なのだが、毎日一緒に暮らしていると腫瘍が重そうで少しでも楽にさせてあげたいと思ってしまう。すると先生は、マッサージ方法を教えてくれた。
他にも、脂肪腫があるモルの場合、1200 g超えると危険と言われた。さらに別件で気になることとして牧草代用ペレットを非常食として問題ないか、レムの癖や居住環境についても相談しアドバイスを頂戴した。詳細は割愛するがとても参考になった。
表1. 6/10_診療費明細(円)
| 再診料 | 1,100 |
|---|---|
| 合計 | 1,100 |
6~7月。毎日一緒に暮らしていても気づけるほど、脂肪腫は徐々に増大していった。
体重は1100 gに近づいているものの、腫瘍部以外が太っている様子はなく、むしろ(年相応に?)骨が浮き出ていることが触るとよくわかる。また、腫瘍部が以前よりも徐々に固くなっているようだ。さらに、歩行時や摂食時に体全体が腫瘍側に傾いていることが多くなった。お腹も蒸れがちだ。
現段階ではモルの生活に顕著な支障(e.g., 歩行困難や排泄障害など)は認められない。しかし、大きくなっていく脂肪腫とモル本体部との不自然なバランスを毎日見ていると純粋に辛く、彼のためにもっとできることはないか、先生にメールで尋ねた。
回答はほぼ予想通りで、具体的なアドバイスはいただけなかった。悲観的な思いを抱きながら接するよりも、ポジティブな気持ちで接したり、好物を与えたりすることがモルにとって幸せなのではないか、との旨伝えられた。
先生の言いたいことはよくわかる。腫瘍はどうしようもない。仮に腫瘍がなくてももう寿命なのだ。最期の時なのだ。モルが幸せならばそれで良いのだ。できるだけ一緒に時を過ごし、好きな野菜をたくさんあげてたくさん撫でてあげれば十分なのだ。それしかできないのだ。
8月。腫瘍は肥大化しており腰回りや前脚の骨(あるいは骨周辺の肉付き)が少しずつ変化・変形しているように見えた。前脚(特に左)が外側に開きがちで、後脚を揃えてジャンプするように前進する様子がよく見られた。本人はおそらく年相応に元気なのだが。うんちも、形や量は正常だがサイズが以前と比較すると半分くらいになった。他にも、目の周りが乾燥しやすくなった。目周りを水で拭いた後に白色ワセリンを塗っても良いか、先生にメールで相談した。すると馬油を使ってみてはどうかと言われたので使用してみた。祖母が亡くなる数ヶ月前から目が目ヤニで開かなくなったことを思い出した。
モルは確かに老いているのだ。老いといえば、モルはこの頃、少しずつボケていたように思う。特定の手順を覚えているから出現すると思っていた行動が生起しなくなったからである。感覚も鈍っていたように見えた。特定の音(e.g., 流水音や冷蔵庫の開閉音)に対して、以前はケージ入口から身を乗り出すなどの反応が見られたが、空腹時でもじっとしていることが多くなった。野菜を鼻先に近づけてもどこにあるかわからない様子も認められた。いずれも「活動性の低下」が相まってそうだが・・そういえば、まるで昔のレムのような、荒々しい様子(e.g., すぐに噛み付く, 唸る)もたまに認められた。とにかく、脂肪腫だけでなく加齢の影響がモルの端々に認められた。
参考文献
- [1] 霍野晋吉., 横須賀誠 (2021). カラーアトラスエキゾチックアニマル 哺乳類編 第3版 ─種類・生態・飼育・疾病─. 緑書房
- [2] Mata, F. (2025). Cavy lifespan: Survival analysis and lifetables for the pet guinea pig (cavia porcellus, L.) in britain. PeerJ, 13, e19702. doi:10.7717/peerj.19702
- [3] Guinea pig lifespan and life stages (2019) Retrieved Nov 11, 2025, from https://oxbowanimalhealth.com/blog/guinea-pig-life-stages/


















































