最終更新日: 2/10/2026
下痢・便秘・軟便
モルモットは個体によっては年に数回、便がゆるくなったり形が先細りになったりします。特に季節の変わり目は室温・湿度を統制していても気圧変化で便秘になることがあるため要注意です。
うんちがゆるい、形がイビツ、下痢気味の場合
以下を確認しましょう:
- 室温が低くないか
- 野菜を食べ過ぎていないか
- 水分を摂り過ぎていないか※1
- 栄養バランスに偏りがないか
- ※1: 室内の温度・湿度に変化がないにもかかわらず急に水分摂取量が多くなった場合は何らか病気に罹患している可能性あり
うんちの排泄量が少ない場合
以下を確認しましょう:
- 室温が低く(高く)ないか
- 水分摂取量が少なくないか( and/or 脱水になっていないか)
- チモシーをしっかり食べているか(穂ばかり食べていないか)
- ブラッシングを怠っていないか※2
- 栄養バランスに偏りがないか
- ※2: ブラッシングをおろそかにしたり抜け毛を放置すると餌と一緒に摂取し便秘を引き起こすことがあるそうです。その場合、糞を割ると毛が出てくるそうです。
我が家のレムは気圧変化が原因と推定される便秘になりがちです。 便秘の症状が現れたら、食欲増進剤(ペリアクチン)※3と消化管機能亢進薬(プリンペラン)※4を飲ませています。 この2つの薬は半年間冷蔵保管できるため、半年ごとにかかりつけ医から処方してもらうことにしています。 季節の変わり目や台風などの気圧変化にモルモット(の胃腸)はとても敏感です。かかりつけ医に診断されていないので不明ですが、おそらくモルとメルも気圧に影響を受けていたと思います。 というのも、レムと同じような環境で育てておりましたが、季節の変わり目に便秘になることがあったからです。
※3: 抗ヒスタミン剤。ヒスタミンには食欲を抑える働きもあるため、これをブロックすることによって反対に食欲を増加させるといった副作用を食欲増進剤として利用する[1]
※4: プロキネティクス(消化管運動促進薬)の例としてプリンペラン(メトクロプラミド)が挙げられており、体重 1 kgあたり 0.2 ~ 1 mg を 4~6 時間ごとに投与することが推奨されている[2]。
なお、上記の薬に出会う前は、1~3日ほど様子を見ることがありました。と言うのも、すぐに病院に連れて行くのも良いのですが、場合によっては予約をしても空気の悪い部屋で1時間以上待つことがあります。 また、車・電車移動となるとモルモットにとってストレスとなる可能性があります。さらに季節によって外出自体がモルモットにとって害となりかねません。
ヒトと同様、モルモットの体質には個体差があります。一時的に便秘・下痢になりやすい個体もいます。モルモットの体質によっては水分量やサプリメントの給餌量を調整したりお腹を温めたりマッサージすることで改善することもあります( 過去数回経験した限りですが、すぐに排泄物に変化が見られ徐々に回復し3日程度で症状が消えました)。 ただし、マッサージは場合によっては消化器官の破損につながるらしいのでかかりつけ医に具体的な手法を教わる必要があります。 さらに、便秘と食欲不振が続くと歯が磨耗されず、不正咬合になりかねません。
慣れないうちは、かかりつけ医がいるならばすぐに相談・通院がベストだと思います。 モルモットの便秘は死に繋がり得ますので迅速・適切な対応を心がけましょう。
参考文献
- [1] Drugs that affect appetite in monogastric animals - pharmacology. Retrieved Feb 10, 2026, from https://www.merckvetmanual.com/pharmacology/systemic-pharmacotherapeutics-of-the-digestive-system/drugs-that-affect-appetite-in-monogastric-animals.
- [2] Guinea pigs (2013). In J. Mayer, & T. M. Donnelly (Eds.), Clinical veterinary advisor(pp. 253–285.e1). W.B. Saunders. doi:10.1016/B978-1-4160-3969-3.00139-6.