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 投稿日: 10/27/2025
 最終更新日: 10/28/2025

ヘルニア? ※かかりつけ医:有


2023年4月2日、朝〜昼。モル(4歳10ヶ月8日)。珍しくケージの床にいる。入口から顔を出すこともない。小上がりにもあがらない。昨日までは写真の通り元気だったのに。

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そういえば体を丸めることもない。試しに彼を抱き上げると、彼の下半身が前日よりも重たいと感じた。

明らかにおかしい。床で横になれるようタオルを敷く。そしてかかりつけ医のいる病院に電話。明らかに緊急であることを伝えると午後の開院前に見てもらえることに。

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かかりつけ医の先生に診てもらう。視診・触診から、腰の神経を痛めているのは明らかで、ヘルニアかもしれないとのこと。診断の主たる理由として、足の裏を触っても反射(押し返す)がないと伝えられた。そして、ステロイド剤を皮下注射された。

小上がりについては強めの注意とご助言をいただいた。決して若くないモルモットには、なるべく平坦で腰に負担の少ない環境を整えたほうが良いこと、ケージとして「衣装ケース」が適している旨教わった。

さらに、おしっこは2日出ないと死んでしまうため排尿に留意すること、彼の持ち運びは慎重にそっと行うこと、そして、しばらくの間、メールで状態を報告するようにと言われた。症状が快方に向かわなければ再度ステロイドを打った方が良いとも言われた。先生のフォローがどんなに心強かったことか。同時に、モルの負担に気づけなかった自分が不甲斐なかった。メルの時の反省が全く活かせていなかった。モルには本当に申し訳ないことをした。モルの回復に全力を尽くそう、そして決して繰り返してはならないと心に誓った。

病院帰りに早速、衣装ケースを2つ購入し帰宅。一つはモル用、もう一つはレム用である。さらにモルのために厚手・マイクロファイバー・毛足の短いバスマットとタオルを購入した。実はこれも先生の助言に沿ったもので、噛み癖がある子にはマイクロファイバ製で毛足が短いものが良いそうだ。

購入した衣装ケースは丸洗いし完全に水気を拭き取る。新品のバスマットはタオルは一旦洗濯だ。モルとレムをそれぞれの衣装ケースに入れる。そして家に備えてあるマイクロファイバータオルを敷き詰める。

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表1. 4/2_診療費明細(円)
再診料 1,100
皮下、筋肉注射 550
注射薬剤料 2,200
内服薬 2,750
内服薬 2,200(×2)
ディスポシリンジ 110
経口カニューレ 1,386
合計 12,496


処方された薬をモルに与える。身体はすぐに逆L字型に曲げてしまう。あまり動かず移動も前・後ろ足で、というより腹這いのような状態で前進あるのみ(後退不可)。

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摂食状況は芳しくない。各種サプリメントは通常通り摂取したが、好物のニンジン・リンゴを摂取しない。レタスやチモシーは少々摂取。普段は基本的に野菜のみから水分を摂取していたモル。野菜すら食べないと脱水になってしまうため、シリンジで給水した。モルモット用のピューレを少々レタスに添えてみた。
排泄状況も微妙だ。便については、色や個数は通常時と変わらない印象だが、サイズが小さめだ(目視では通常時の1/5程度の大きさ)。尿については、タオルに直径5~6 cmの範囲のシミを確認できた(濃度は「薄め」、色は「透明」とそれぞれ推定)。

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4月3日。体重は997 g。前日より50 gほど減少した。前日と同様にL字型だ。

活動に関しては前日よりも活発な様子だ。前日よりも動いている。前進のみではなく後退もしている。下半身を前日よりも動かしていた。鼻先で腹部を掻く行動や、腹ばいではなく前足や後ろ足を使って移動したり牧草を摂取する様子も多く認められた。


他方、前日と同様に逆L字型体勢が多く見られた。私がそっとまっすぐ(I字型)に整えてみてもすぐに逆L字型に戻った。腹部が蒸れがちだったので適宜そっと拭いた。

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摂食状況は相変わらず芳しくない。各種サプリメントやレタス、チモシーは通常と変わらないくらい摂取したが、好物のニンジンとリンゴ(固形・すりおろし)を依然として摂取しない。前日と同様にシリンジで0.1 mlほど給水した。
排泄状況は改善した。便のサイズが前日と比べて目視2倍ほどになった。色や個数も問題ない。尿については、タオルに直径5~6 cmの範囲のシミを2ヶ所確認できた(濃度や色は前日と同様に「薄め」で「透明」と推定)。

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4月4日。体重は984 g。吉報として、朝からニンジンとリンゴを1切れ(20 g程度)ずつ食べた!また、前日よりも活発な様子が認められた!具体的には、移動以外(食事中など)においても8割以上後ろ足を使っていた。足の裏を触ると足を引っ込める反射もあった。好物のサプリメントを欲しがる様子も認められた。

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依然として、逆L字型体勢をとる傾向があるものの、摂取・排泄状態どちらも良好だった。夜、帰宅後もとても元気な様子でチモシーをついばんだり野菜を齧っていて涙が出そうになった。



4月5日。体重は985 g。前日までよりも逆L字型体勢を見かけなくなった!

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摂食状態は概ね良好。ニンジン・リンゴはあまり食べなかったが、レタスは前日よりもよく食べた。チモシーも同様。
排泄状態も糞に関しては通常時と比較すると一回りほど小さいままであったが、概ね良好(色はいつもよりも明るめ)。

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前足を床から離して後ろ足だけで体重を支えるような、下半身に重心を置けるようになったことがわかる(例:餌の方向に小さくジャンプする)。前日よりも活発な様子だ。もちろん足の裏を触ると足を引っ込める反射もあった。



4月6日。体重は994 g。3日以降で初めて、わずかではあるが前日よりも体重が増加した。また、以下の通り「活動・摂取・排泄」は良好。快方に向かっていることが伺えた:

実は、元々ステロイドをもう一度投与する予定だったが、結局それも不要・順調、と、かかりつけ医の先生から太鼓判をいただいた。

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4月7日~9日。体重は、982 g → 1007 g → 996 g。以下の通り「活動・摂取」はすこぶる良好。発症前と変わりなく見えるほどだった:

一点、9日の排泄に先細った糞が混じった。ついでにもう一点。後ろ足のみで立ち上がらないようにできないものか、腰に負担がかかるはずなので気が気でない(たまらなく可愛いのだが)。

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4月10日~11日。体重は、998 g → 1003 g。依然として順調。

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4月12日。体重は、1016 g。今日は通院の日だ。

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通院後のメモを怠ったらしく記録が少ないが、教わったことは次のとおり:

とのこと。コセクインはカプセルタイプのものを通販サイトで購入。モルの体重(1000 g程度)の場合、一日一回、カプセルの1/5程度を投与すると良い旨かかりつけ医から教わった。

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表2. 4/12_診療費明細(円)
再診料 1,100
合計 1,100


翌日以降も体調は良好に見えたが、4月14日、タオルが齧られているのを発見。さらにタオルを噛もうとするところも計4回見かけた。別途枝を齧っているのだが、いつもよりも歯がゆいのだろうか?異食は珍しい。珍しく水もよく飲んでいる。とりあえず床のタオルを排除しチモシーを敷き詰めた。かかりつけ医に相談したところ、人工物が胃に蓄積されると危険なのでうさぎ用のヘアボールリリーフをしばらく飲ませると良い、と教わった。その後しばらく本剤を投与し様子を見たが、幸いにも排泄に異常は認められなかった。

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HairBallRelief

以後、ヘルニアの症状はおさまったように見えた。もしかしたら痛みや違和感があったかもしれないし、脂肪腫と相まって余命に影響を及ぼしたのかもしれない。しかし、摂食・排泄・活動を見ている限りでは、ヘルニア発症前と変わらない様子が数ヶ月続いた。

ちなみに今回のケースでは「おそらくヘルニア」との(臨床的)診断にとどまった。モルの脂肪腫や年齢を鑑みてか、必要性がないのか、レントゲンをとられることもなかった。不必要なステロイド投与も行われなかった。かかりつけ医の先生による、モルにとって「低負担・最適・的確」な処置や健康管理に役立つアドバイス、メールによるサポートに私は感動した。そして本経験を通して、他の病院におけるモルモットへの対応が、どんなに杜撰で不適切だったか、また、かかりつけ医選定の重要性を痛感した。

なお、原因については不明だが、小上がりの昇り降りが関係している可能性は十分考えられる。「モルモットのため」や「モルモットがそれを好きだから」、「良かれと思って」整えた環境が、かえって害となりうることを遅ればせながら学んだ。当たり前のことで頭ではわかっていたつもりなのだが、モルモットも「老いる」ということを痛感した。これを機に、モルモットの年齢や体質・個性を踏まえてより一層、生育環境を留意するようになった。